さて前述の「レーシックとは何か」っていうのは理解してもらえたかの?何!?レーシックの歴史とかも書いて欲しかった?そんなもんは手術と関係ないから省いておるわい!そういった情報は「レーシックの余談に似た知識」で紹介しておるからそっちで読んでくれい。
さて、ここではレーシックの手術についてレーシックが角膜の屈折を調節するということは既に説明したと思うが、次にレーシックはどういった手術内容なのかを紹介するぞい。
レーシックの手術の内容を紹介します
さて、この手術の内容なんじゃが角膜の表面をきり開いてフタを作ることから始まるぞい。このフタを「フラップ」と言うんじゃ。これは後で嫌というほど聞くコトになるから覚えておくようにの。
フラップというフタを作ったあと、それを開いてその内側にマキシマレーザーというレーザーを当てて角膜を削るのじゃ。これにより光の屈折を調整してちゃんとしたピントに合うように調節するわけじゃな。これがレーシックの手術の内容なんじゃ。
使われるレーザーは2つあって、ひとつは、「エキシマレーザー」といって熱を持たないコールドレーザーというものじゃ。もう一つが、「フェムトセカンドレーザー」といって長たらしい名前のレーザーで、フェムト秒単位の超短いスパンでエネルギーを圧縮するコトにより精密な穴を開けることが出来るレーザーなんじゃ。
え?フェムト秒がわからん?フェムト秒というのは1秒の千兆分の1じゃ。もっとわかりやすくすると1000000000000000の1秒ってことじゃな。な!すごいじゃろ?それでできたフラップの厚みが100~150μmという厚さのフラップなんじゃ。
ん?μmってなに?これはミクロンといって1000分1mmの厚みということじゃな。つまり100~150μmということは0.1mmの厚みじゃな。0.1mmか・・・改めて考えるとペランペランじゃの。
フラップをめくってエキシマレーザーというレーザーを照射して角膜を変形させるんじゃ。このエキシマレーザーは熱を持たない為、熱によって膨張しないんじゃな。
中学で習ったアレじゃよ。熱膨張といって、ほとんどの物質は熱を加えることによって体積が膨張するんじゃ。じゃからボイラーなどの熱を発生させるような装置などは熱膨張を考えて試運転するまで実際の寸法より小さく設計しているぞい。
この熱膨張が起こらないコールドレーザーと呼ばれるレーザーなんじゃな。それに波長が短いから角膜のコラーゲンが集まっている部分を切断するときにエネルギーが消滅してくれるから目の中には届かない上、角膜の表面だけの治療に適しておるのじゃ。
これらを駆使して手術するのがレーシックというわけじゃ。「レーシックは目の手術です」と聞いて眼球をいじる恐ろしい手術なのでは?と怖がる気持ちもよくわかるが、フタを開けて見ると目の表面だけをいじる手術なんじゃよ。
段々と理解してくると怖さも軽減してくるじゃろう?さて、まだ手術前の基礎知識は終わりではないぞ!こうして考えてみると、レーシックって目のことならなんでも治りそうな活気的な手術っぽいじゃろう?